白内障治療って何をするの？手術とその選択肢

現在の主な治療法は手術。とはいえ、どんな手術なのか、怖くないのか、不安に思う方も多いはずです。

白内障治療の中心は「水晶体を人工レンズに置き換える手術」です。手術時間は約10〜15分程度で、入院の必要がない日帰り手術も一般的になってきました。

使われる人工レンズ（眼内レンズ）には、単焦点レンズと多焦点レンズの2種類があり、どちらを選ぶかで手術後の見え方や費用も変わります。健康保険が適用される範囲もあるため、事前にクリニックで丁寧なカウンセリングを受けることが重要です。

最近では、レーザー手術やフェムトセカンドレーザー技術も進化しており、より安全で精密な治療が可能に。「手術が怖い」というイメージは過去のものとなりつつあります。

自然療法で白内障を予防できるの？

白内障は完全には予防できないものの、進行を遅らせる方法として「食事・生活習慣」が注目されています。

加齢による白内障は避けられないとはいえ、「酸化ストレス」や「紫外線」が進行に大きく関係しているため、生活習慣の見直しは有効とされています。

特におすすめされるのが以下のような成分を含む食品：

ビタミンC・E（抗酸化作用）

ルテイン（目の黄斑部を保護）

オメガ3脂肪酸（眼の健康維持）

また、サプリメントでこれらの栄養素を補う人も増えており、特にルテインやゼアキサンチンのサプリは高齢者の間で人気があります。

さらに、紫外線カットのサングラスを習慣的に使うこと、スマホやPCのブルーライトを軽減することも、目に優しい生活習慣として注目されています。

費用と保険、治療を受ける前に知っておきたいこと

白内障治療には費用の面でもさまざまな選択肢があります。自己負担を抑える方法や保険の活用もポイント。

手術費用は、健康保険適用で1割〜3割負担となるケースが一般的。例えば、単焦点レンズであれば、3割負担で4〜5万円ほどが目安です（片目）。多焦点レンズは自由診療扱いとなり、片目20〜40万円程度と大きく差が出ます。

ここで活用したいのが、高額療養費制度や医療費控除。手術費用が一定額を超えた場合、後から一部返金を受けられる制度が整っています。

また、民間の医療保険で白内障手術が給付対象になるケースもあるため、事前に自分の保険内容を確認しておくと安心です。

白内障の進行を早期発見するには？

症状に気づいた時にはすでに進行していることも。早期発見のコツやセルフチェック方法を紹介。

白内障は徐々に進行するため、本人が気づきにくいこともあります。以下のような症状が出たら、早めに眼科で検査を受けましょう：

光がまぶしく感じるようになった

視界が白っぽく、かすんで見える

以前より新聞や文字が読みづらい

夜間の運転が不安になった

おすすめは、年に一度の眼科健診を受けること。特に50歳を超えたら定期的なチェックを習慣化しましょう。

また、家族に白内障経験者がいる場合は、遺伝的な要因も考慮して、より注意が必要です。

白内障手術後の生活と注意点

手術が終わったからといって油断は禁物。アフターケアが視力回復のカギとなります。

手術後は視力が徐々に改善していきますが、回復期間中の過ごし方が大切です。

術後1週間は、目をこすらない、洗顔時に水が入らないよう注意する、重い物を持たないなどの制限があります。また、点眼薬の使用や定期的な通院を怠らないことが再発や感染症予防に繋がります。

さらに、白内障手術をしても「老眼」などの視力の悩みは残ることがあるため、必要に応じて眼鏡を新調することも考えましょう。

まとめ：白内障治療は“自分らしい見え方”を守るための選択

白内障は加齢とともに誰にでも起こるもの。しかし、知識と準備があれば、恐れる必要はありません。

白内障治療は、「見え方＝生活の質（QOL）」を守るための大切な選択です。手術を受けるか、自然療法で予防するかは人それぞれですが、正しい情報と早めの行動が後悔しない未来を作ります。

今は、選択肢も豊富で、医療技術も進化しています。「見えづらさ」に悩んだときは、自分の未来のために、一度専門の医師に相談してみてください。