60代でも間に合う!骨粗鬆症を遅らせる生活習慣
日本では、骨粗しょう症に対して食事・日光浴・運動・漢方などの自然療法が注目されています。副作用が少なく、予防や健康維持に役立つとされています。
骨粗鬆症の主な原因は加齢とホルモンバランスの変化
骨粗鬆症は、骨密度が低下し骨折リスクが高まる病気です。特に女性は閉経後、エストロゲンの減少により骨形成が遅れ、50代以降急激に進行します。男性も70代以降、テストステロンの減少で同様のリスクに。さらにカルシウム吸収力の低下や、長年の生活習慣の蓄積も要因です。遺伝的要素(家族歴)がある場合、より早期の対策が必要となります。
カルシウムとビタミンDの摂取が骨強化のカギ
乳製品(ヨーグルト・チーズ)、小魚、緑黄色野菜でカルシウムを、鮭・キノコ・日光浴でビタミンDを補給しましょう。ビタミンDはカルシウムの吸収を助け、骨形成を促進します。特に冬場や日照不足の地域ではサプリメントの活用も有効。ただし過剰摂取は腎臓負担になるため、医師の指導が不可欠です。
ウォーキングや筋トレで骨に適度な刺激を
散歩や階段昇降などの「荷重運動」は骨に微小な刺激を与え、密度維持に効果的です。スクワットやダンベルを使った軽い筋トレもおすすめ。ただし、過度なランニングやジャンプ運動は逆に関節を痛めるため注意。水中ウォーキングなど、膝に優しい運動を選ぶことも重要です。
喫煙・過度の飲酒・極端なダイエットは避ける
タバコのニコチンは骨形成細胞を破壊し、アルコールはカルシウムの排出を促進します。また、無理な糖質制限や極端な菜食は栄養不足を招き、骨の材料不足に。コーヒーの過剰摂取(1日4杯以上)もカルシウム吸収を阻害するため控えめに。
漢方やツボ刺激で体質改善を目指す
中医学では「腎」の機能強化が骨と関連すると考えられています。八味地黄丸(はちみじおうがん)などの漢方や、足裏の「湧泉(ゆうせん)」、腰の「腎兪(じんゆ)」のツボ押しが有効です。ただし漢方は体質に合わない場合もあるため、専門家のアドバイスを受けてください。
まとめ:小さな習慣の積み重ねが未来の骨を守る
60代からでも、食事・運動・生活習慣の見直しで骨の劣化を遅らせられます。毎日コツコツとカルシウムを摂り、体を動かし、リスク要因を避けることが何より重要。骨密度検査を定期的に受け、自分に合った方法で健康な骨を維持しましょう。